【イベントレポ】日曜数学会 第7回
Kumaです。
今回は、
に参加してきましたので、レポートです。
発表内容は下記の通り。
キグロ モンティホール問題を数式で解く
ちばまさみ お洋服と数学と
辻順平 ラマヌジャンやばいじゃん
nkjmゆう Infinite monkeyに生命誕生を託してみた
クリスカ TBA
横山明日希 好きな数字は何ですか
福原和朗 トーナメントは運か実力か
数学カフェの中の人 リーマン面のモジュライを学ぶべき3つの理由
まこぴ~ ビジュアル系で行こう
近谷邦彦 不等式の証明
リング 関数から定義域の形を知る
mattyuu リーマンゼータ関数のゼロ点を手計算してみた
いくつかピックアップして感想を書いてみます。
- キグロ モンティホール問題を数式で解く
モンティ・ホール問題については下記動画が参考になるでしょう。
【突き抜けた極限頭脳を持つ世界の天才スペシャル】1 - YouTube
ベイズの定理を活用してモンティ・ホール問題を理解し、一般化してみようという試み。ベイズの定理の勉強し初めの身としてはかなり参考になりました。
「やたらとあたりが出やすいモンティ・ホール問題」なんてのも構成できます。
面白いですね!!
そしてキグロさんは解説が非常に上手い。
- nkjmゆう Infinite monkeyに生命誕生を託してみた
『猿はタイプライターでシェークスピアを作れるか』の発展版として、できるだけランダムにDNA(ATGC)を生成するとどのような生物が生まれるか、というのがコンセプトでした。
保存領域(どの種でもDNAが共通と思われる領域)を一定として、その他のDNA部分をランダムにマッピングしたはずなのに、やたらと特定の門が出る。
どうやら保存領域と思われていたものがそうではないらしい。大変面白い結果でした。
質疑では大数の法則などで熱い議論が飛び交いました。統計力学でもよくある疑問で、これについては田崎晴明先生の「統計力学」を参照すると良いと思います。 - ちばまさみ お洋服と数学と
洋服を”種数で分類する”というとんでもない発表。
このアイデアで話せるのはこの人しかいないでしょうという感じ。
穴の数が3の洋服(閉曲面)は探索中とのこと。
靴下に自分で孔を開けるのはレギュレーション違反ですかね?(笑)
ちばさんの黒ストお御足をちらちらみていた人がいるようですが、誰でしょうね? - リング 関数から定義域の形を知る
ちばさんと示し合わせたのでは?と思うぐらいベストマッチだった”オイラー数の求め方”の発表。立体の展開図を書くことで、オイラー数が瞬時にもとまる。
もっと著しい方法として、モース関数を考えることでも求めることが出来る。
物体の穴の数が”極値および鞍点の種類とその数”で決定づけられてしまうというのは非常に面白い。
ちなみに、相互作用で「モースポテンシャル」というのが物理にありますが、別人の模様。 - クリスカ TBA
とある二重積分のお話。解けそうで解きにくいのだが、背景にはディガンマ関数と調和級数がある。解析接続も関係していて、面白い内容。
x=1に極を持つことを利用して、複素積分で解けないか?と考えている。(x=1を避けるような閉路を考える。)
ただし解く過程でローラン展開することになるので、クリスカさんの提示した解法と同じになるかもしれない。
いろいろな発表がありましたが、今回は
・統計と確率
・幾何学
あたりが多かったと思います。
歓談タイムでは符号の話をさせていただいたり、最適化の話をしたり。
楽しかったです。飲食物や会場もいい感じに規模にあってまとまっていて、過ごしやすかったです。ありがとうございます。
分科会?コラボ?で今後もイベント盛りだくさんです!!
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今回はLT見送りましたが、次回は符号理論か複素電磁気学の話をしたいと思います。
Best,
dp/dt.